社内で経理と営業は仲が悪いって聞くけど、なんでだろう?
経理に転職したら苦労するのかな。。
営業から経理への転職を考えている方の中には、「経理と営業は仲が悪い」という噂を耳にし、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、経理・営業間の摩擦は珍しいことではなく、業務上の立場や役割の違いから、対立が生じやすい構造にあるのは事実です。
しかし、それがすべての会社に当てはまるわけではなく、改善の余地も十分にあります。
私はこれまで、営業担当として現場の最前線で働き、その後、経理の立場で会社の数字を支える業務にも従事してきました。
両部門の仕事を経験したからこそ、双方の言い分や悩みをよく理解しています。
そして、実際に経理と営業の関係性を改善するプロジェクトを手掛け、成果を上げた経験もあります。
本記事では、両者が対立しがちな理由を解説すると伴に、「コミュニケーションを増やそう」や「システムを導入しよう」といった抽象的な解決策に留まらず、より踏み込んだ具体的な関係改善策を、私の実体験を踏まえて、ご紹介します。
経理未経験でも営業経験を活かして転職を成功させたい方にとって、必ず参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください!
経理と営業は仲が悪いかどうかの実態
- 営業と経理が対立しやすい理由
- 営業が持つ不満:経理は現場を知らない・性格が悪い等
- 経理が持つ不満:締切を守らない・間違いが多い等
営業と経理が対立しやすい理由
経理と営業の関係性は、会社や担当者の個性によって異なるものの、対立しやすい構造にあるのは事実です。
経理は会社の経営数値の把握やルール遵守を厳格に行う仕事である一方、営業は数値目標達成のために柔軟な運用を求める傾向があります。
この役割や思考の違いが摩擦を生む原因になりがちです。
さらに、両者間の情報共有不足がその溝を深めます。
営業は現場の事情を優先し、経理はルールを遵守する必要があるため、互いの業務内容や立場への理解が不十分なまま対立が生じやすいのです。
例えば、営業側は「経理は現場の事情を分かっていない」と不満を抱え、経理側は「営業は締切を守らず、ミスが多い」と感じることがよくあります。
このような意識のすれ違いは、部門間の対立を助長する大きな要因となっています。
以降では、まずそれぞれの視点をより深く理解するため、営業側と経理側がそれぞれ抱く具体的な不満について、私の実体験も踏まえて、掘り下げていきます。
営業が持つ不満:経理は現場を知らない・性格が悪い等
営業が経理に対して感じる不満で、良くあるパターンは、大きく分けて2つあります。
1つ目の不満:経理は営業の現場を理解していないと感じる
営業は日々、顧客対応を最優先とする環境で働いていますが、その中で、次のような点が不満の原因になります。
- 業務の優先順位の違い:
営業は、顧客のための資料作成や問い合わせ対応に追われる中で、経理が求める情報・書類(例:受注確度情報、請求書情報、経費精算申請書など)を提出する社内向けの作業は、優先度が低い業務と感じてしまいます。
- 煩雑な申請フローへの対応工数:
営業側は、「経理の要求する書類の申請フローがわかりづらい」、「提出作業が複雑で手間がかかる」と感じる事が多いです。
経理側がフローを簡略化したり、営業側の作業の一部を巻き取るなど、「もっとサポートをしてくれれば良いのに」、と考える傾向があります。
- ミスに対する指摘への苛立ち:
営業が提出した書類に対して、経理から細かいミスを指摘されると、「忙しい中で対応しているのに、そこまで厳しく言う必要があるのか」と感じ、うっとおしさを覚えることがよくあります。
2つ目の不満:経理担当者の対応が不親切だと感じる
営業は、経理担当者の以下のような対応を「不親切」と感じることがあります。
- 締切を過ぎた書類や不備のある情報に対して、不機嫌そうに対応される。
- 「もう締め切ったので受け付けない」などと突き放すような態度を取られる。
- 経理が、営業の忙しさや事情を考慮せず、一方的に要求を押し付けてくるように見える。
これらの対応により、営業は「自分たちは会社の目標のために頑張っているのに、経理は自分たちの状況を理解してくれない」と感じ、不満を抱きやすくなります。
「『経理は稼いでいない』と思われている」という誤解について
経理側から聞かれる事が多い
「営業は、経理を『稼いでいない部門』と思っているのではないか」
という点ですが、これは営業側の第一義の不満の原因ではありません。
私が営業側にいた経験や、複数社で勤務した経験から言えることですが、営業側も、管理部門や経理が、会社にとって必要不可欠な存在であることは、理解しています。
営業が本質的に不満を感じるのは、経理が自分たちの状況を理解せず、期待する対応をしてくれない点です(実際に、経理側が状況を理解していないかどうかは別として、あくまで営業側がそう感じている、という意味です)。
この不満が募った結果、「稼いでいるのは自分たちなのに、彼らは偉そうだ」といった感情が、二次的に生まれるに過ぎません。
経理側が意識すると良いこと
経理として、営業と良好な関係を築くには、「相手の業務をサポートする姿勢」を示すことが重要です。
営業も、経理の忙しさや重要性は理解しているので、経理側が親切で協力的な態度を見せれば、多くの摩擦が解消されます。
例えば、以下のような対応が効果的です。
こうした取組みや姿勢が、営業の心理的な負担を軽減し、営業部門からの信頼に繋がります。
経理が持つ不満:締切を守らない・間違いが多い等
一方、経理が営業に対して感じる不満で、良くあるパターンについても、大きく2つ、紹介します。
1つ目の不満:締切を守らないこと
経理の業務には、月次決算や支払処理、経営層への報告資料作成など、厳密なスケジュールに基づいた作業が求められます。
そのため、営業が、期日通りに情報や書類(例:受注確度情報、請求書情報、支払依頼情報、与信情報、経費精算申請書類など)を提出しないと、経理側の対応が逼迫し、苦労する事となります。
もちろん、経理もある程度の遅れが生じ得ることは想定済みなので、それを防ぐよう、締切前に、各部門の担当者にリマインドするなどの対策を講じるのが一般的です。
しかし、それでも防ぎきれず、以下のような問題が頻発する職場が多いのが実情です。
- スケジュールの混乱:
営業が、締切を大幅に過ぎたタイミングで資料を提出すると、経理の作業計画が狂います。
また、一度提出したものを締切直前に訂正したいと依頼される場合も、業務が圧迫される原因となります。
- 突発的な対応への調整負担:
突然の支払い依頼や急な修正依頼があると、経理は業務の優先順位を急遽変更する必要があります。
特に支払い処理では、内部統制上、責任者の承認を得る必要があり、関係者のスケジュール調整に苦労することも多く、大きなストレス要因になります。
こうした事は、事前に「今回は遅れるかもしれない」「突発的な依頼をする可能性がある」といった営業からの一言があるだけで、経理側の負担は大きく軽減されます。
経理は、業務の性質上、早めに準備できる仕事に限度があり、決まった期間内(毎月1日〜7日の間など)に着手〜完了を求められる業務が多くあります。
そのため、準備できることは、できる限り早く把握したいと考えています。
2つ目の不満:提出されたものに間違いが多い
営業から提出される情報にミスが多い場合、以下のような問題が生じます。
- チェックと修正作業の増加:
提出内容にミスがある場合、経理は正しい情報に修正し、それを営業に再確認する必要があります。
このプロセスに時間を取られ、業務スケジュールがさらに厳しくなります。
- 営業との関係悪化:
経理は「同じミスを繰り返してほしくない」という思いからミスを指摘しますが、営業からは「細かい」「嫌味を言われた」と受け取られることもあります。
さらに、営業に「間違いを直すのは経理の仕事だ」という態度を取られると、経理の不満が一層深まります。
一方で、営業が「いつも迷惑をかけてすみません」という姿勢を見せれば、それだけでも、経理は前向きに対応しやすくなります。
経理としては、単に「改善する努力を見せてほしい」と感じているだけなのです。
営業側が意識すると良いこと
経理側の心理的負担を減らすためには、営業側で以下のような点を意識できると良いでしょう。
経理としても、営業が多忙であり、顧客圧力の中で難しい業務をしている事は理解しています。
そのため、営業側から少しの配慮や姿勢の変化があるだけで、経理は前向きに営業と向き合えるようになるのです。
経理と営業の仲が悪い関係を改善する方法
- 営業経理を配置しても解決しない:営業経理と経理の仕事内容は違うから
- 営業と経理の共同プロジェクトを立ち上げるのが効果大!
- 実は営業から経理への転職はメリットが大きい
前述のとおり、経理と営業の関係性が悪化する主な原因は、互いの立場や業務状況への理解不足です。
そのため、最も単純な解決策は両者間の「コミュニケーションを増やす」ことです。
しかし、これでは抽象的すぎて、具体的な解決策にはなりません。
ここでは、私自身が営業担当および経理担当を経験した立場から、以下の2点について解説します。
- あまり効果が期待できない方法とその理由
- 一般社員レベルからでも提案・実現可能な具体的な改善策
営業経理を配置しても解決しない:営業経理と経理の仕事内容は違うから
一見、営業部門内に「営業経理」担当者を配置することは、効果的な解決策のように見えます。
しかし、以下の理由から、この方法は、あまりおすすめできません。
営業経理の仕事内容と実情
- 営業経理を置くメリット:
営業経理は、営業部門に所属するため、営業担当者にとっては、気軽に相談しやすい存在です。
また、管理部門の経理にとっても、事務処理が得意な営業経理を通じて情報が届くため、作業が効率化されることがあります。
- 営業経理の限界:
営業経理の仕事内容は、いわゆる「営業事務」に近く、顧客対応や営業活動のサポートも含まれる事が多いです。
一方で、管理部門の経理業務には、全社的な経営状況の把握や、会社全体の財務健全性を保つための処理が求められます。
このため、営業経理は、管理部門の経理業務を把握できる立場にないことが多いので、部門間の相互理解には繋がりづらいです。
結果的な問題点
- 負担の集中
営業経理は、営業担当・経理担当の双方から不満が集まる「調整役」となるため、業務のしわ寄せが集中します。
その負担の大きさから離職率が高くなることも多いです。
実際、私が大企業の営業部門に所属していた際にも、営業経理担当者の定着率が低い状況を見てきました。
- リソースの制約
営業経理を配置するには、追加の人員が必要です。
このため、リソースが豊富な大企業でないと、実施が難しいです。
以上から、営業経理の配置は、表面的な業務負担の軽減は期待できますが、部門間の根本的な関係改善には至らない点に、留意が必要です。
営業と経理の共同プロジェクトを立ち上げるのが効果大!
営業と経理の関係を根本から改善するために、最も効果的な方法は、「業務改善」を目的とした共同プロジェクトを立ち上げることです。
この方法は、私自身が管理部門長を務めていた際に、部門メンバーの提案をもとに実行したもので、営業・経理間の関係改善に、大きな効果がありました。
以下では、この方法の有効性や進め方について、詳しく説明します。
狙いは、真の意味で互いの業務内容を理解すること
営業と経理の共同プロジェクトの最大の目的は、部門を超えて共通の目標に向かって「協働」することにより、互いの業務や立場への理解を深め、改善後の業務に両者が納得してコミット(ルールを遵守)できるようにする事です。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
- 業務を通じた理解深耕とルール遵守の動機づけ:
共同プロジェクトでは、営業と経理が具体的な業務改善を目標に協力します。
その過程で、互いの業務内容やスケジュールを自然と理解できるだけでなく、業務改善後の運用ルールは、営業・経理が共同で企画立案したものなので、両部門ともルールを積極的に遵守する動機が生まれ、その後の部門間のやり取りが円滑に進むようになります。
- 共通の目標が生む信頼関係:
業務改善という共通の目標を共有することで、成果を出すために、互いを尊重し合う意識が生まれます。
また、目に見えるメリット(業務の効率化や負担軽減)が共有されることで、双方のモチベーションも高まります。
なお、一般的に見られる改善策として、営業・経理間でのコミュニケーションを増やすために、
- 情報共有会
- 懇親会
などを行う方法があります。
こうした方法は、確かに、互いの業務や立場を知るキッカケにはなりますが、両者の目的・立場が異なるままでは、「情報共有止まり」であり、行動に変化をもたらすには至らないのが実情です。
共同プロジェクトの具体例3つ
ここまで読まれて、
営業と経理の共同プロジェクトって、いったい何があるの?
と思われるかもしれません。
実は、営業と経理は密接に関係する業務が多くあり、少なくとも3つは取り組むべきプロジェクトがあります。
これらは、いずれも私自身が、管理部門長として関与した実例に基づいており、関係改善に非常に効果的だったので、ご紹介します。
1. 営業〜会計までの一連のシステム連携改善プロジェクト
背景と問題点:
BtoBビジネスでは、以下のような一連の業務フローが存在します。
- 営業活動・顧客管理
- 受注・請求書発行
- 売上・売掛金計上
- 債権管理・売掛金回収督促
営業部門は、主にSFA(Sales Force Automation)と呼ばれる営業支援システムを利用し、経理部門は、請求管理システムや会計システム、債権管理システム等を利用しています。
しかし、これらのシステム間の連携が不十分な場合、以下のような不満が生じます。
- 営業:データ入力の二重作業や手間が多い
- 経理:正確なデータがタイムリーに届かない
特に、中小企業では、大企業と異なり、ERP(Enterprise Resource Planning)などの統合システムを導入する予算がないため、個別に導入したシステム間で、CSVファイルでの手動エクスポート・インポートなどにより連携させる事が多く、属人化や非効率になりがちです。
解決策:
営業と経理が、共同で業務フローやシステム連携の改善を進めることで、以下のような成果が期待できます。
- データ入力の手間を削減し、正確な情報共有を実現
- 双方の業務効率が向上し、ミスや遅延を削減
2. 稟議フローの改善プロジェクト
背景と問題点:
企業規模が一定以上になると、見積書提示、契約書締結、請求書発行、委託先への発注・支払などにおいて、稟議フロー(ワークフロー)を経ることが求められます。
しかし、この稟議フローが煩雑であったり、承認までに時間がかかる場合、以下の問題が発生します。
- 営業:顧客対応や取引のタイミングを逃す
- 経理:承認済み情報が遅れて到着し、支払い、請求書発行、会計処理等の業務が滞る
解決策:
稟議フローを見直し、プロセスのデジタル化や、システム導入により、以下の改善が期待できます。
営業と経理が、共同でプロセスを再設計することで、双方の課題感を考慮した上で、より納得感のある稟議フローを構築できます。
3. 経費精算フローの改善・システム導入プロジェクト
背景と問題点:
経費精算は、営業と経理の間で最も摩擦が生じやすい業務の1つです。
- 営業:領収書の保管や申請書作成が煩雑で、対応が後回しになりがち
- 経理:申請の遅延や不備、税務上で必要な情報の不足により、確認や修正の手間が増える
解決策:
以下のような取り組みを、営業と経理が共同で進めることで、問題を解消できます。
例えば、クラウド型経費精算システムを導入することで、領収書のスキャン、申請内容の自動保存、リモートでの申請・承認などが可能になり、営業・経理双方の負担を大幅に軽減できます。
上記の他にも、与信管理や債権回収・督促など、様々な共同プロジェクトのネタはあります。
これらのプロジェクトを通じて、営業と経理が具体的な業務を、協力しながら進めることにより、部門間の関係改善だけでなく、会社全体の効率化にも寄与します。
共同プロジェクトを実行する上での重要ポイント
共同プロジェクトの立ち上げは、有効な解決策である一方で、
権限のないイチ社員が、そんな大きな話をどうやって進めるの?
と感じる方もいるかもしれません。
ここでは、一般社員と管理職、それぞれの立場にいた場合に、プロジェクトを実現するための重要なポイントを解説します。
一般社員レベルでのアプローチ
- 人事評価上の目標設定にプロジェクトを組み込む:
営業や経理の担当者が、各期の目標設定のタイミングを活用して、プロジェクトの必要性を上長に提案します。
多くの企業では、期初に部下の意見を聞いて、目標を決める機会があるため、この場を利用するのがポイントです。
- 事前の話し合い:
提案前に、営業担当者と経理担当者の間で、プロジェクトの意義や具体的な進め方について話し合っておきます。
この共同プロジェクトは双方にメリットがあるため、担当者レベルでの合意は、比較的得やすいです。
- 共通目標の設定:
プロジェクトを目標に含める際、最も重要なのは、経理担当と営業担当とで「同一の目標」を設定することです。
一方の部門だけに影響する成果を目標にすると、協働意識が薄れ、目的が分散してしまいます。
営業と経理の両方の業務が改善される事を共通目標にすることで、両者の一体感のある取り組みが促されます。
仮に、公式な人事制度や目標設定の制度が存在しない場合であっても、社員の昇給や昇格を決定するための何らかの査定機会は、必ず存在するはずです。
その場合は、自身の評価を決定している上司に対して、「営業(経理)との共同プロジェクトをやりたいので、成果を上げたら評価して欲しい」と進言する事で、同様の結果を実現できます。
管理職レベルでのアプローチ
- 部門間での連携:
管理職として自身に権限がある場合(管理部門長など)は、相手方の部門長と話し合い、互いの部下同士が連携するプロジェクトを組成します。
双方の人事目標に、共通のプロジェクト目標を組み込むよう、管理職同士で調整します。
そして、目標設定における本プロジェクトの成果ウェイトを高く設定し、本プロジェクトの成果を、人事評価で高く評価する旨を部下に伝える事で、取り組むモチベーションを高めます。
- 部門長のコミットメント:
プロジェクトが効果を発揮するには、営業と経理それぞれの部門長が、コミットメントを示すことが不可欠です。
部下からプロジェクトの進め方について相談や提案があった際には、積極的に議論に参加し、サポートする姿勢を見せる必要があります。
- 部下主導の提案への対応:
前述の「一般社員レベルでのアプローチ」で記載したように、部下から共同プロジェクトの提案があった場合には、部門長として前向きに受け入れることも重要です。
部下からの提案内容を具現化できるよう、経営層に説明するなど、上司の立場からできるサポートを行い、自部門の実行計画にも組み込むことで、部下のモチベーション向上に繋がるよう配慮します。
共同プロジェクトの成功には、人事評価上で、営業と経理が共通の目標を持ち、成果について高く評価されること、そして双方の部門長が積極的に関与すること、が鍵となります。
特に、権限のない一般社員の立場からでも、人事評価上の目標設定を活用することで、プロジェクトを実現可能にする方法があるのです。
実は営業から経理への転職はメリットが大きい
営業経験者が経理職に転職することには、大きなメリットがあります。
これまでの内容を踏まえて、未経験であっても経理に活躍の場を見出す可能性が高い理由や、そのための情報収集方法について解説します。
営業は未経験でも経理で活躍できる可能性が高い
営業と経理が「協働」できる業務改善プロジェクトがあることは前述しましたが、それは同時に、営業経験者が、経理の課題を解決できる貴重な人材であることを意味します。
- 営業経験者の強み:
営業現場の課題を把握しているため、経理側の要件を営業側に伝える「橋渡し役」を担うことができます。
さらに、営業から経理に転職する際、面接の場で、業務改善プロジェクトに積極的に取り組む姿勢を示すことで、採用担当者に好印象を与える事ができます。
入社後、実際にプロジェクトで成果を上げれば、経理未経験者であっても、早期に社内でのプレゼンスを高めることが可能です。
- 経理部門内で頼られる存在:
私自身、経理に従事する中で痛感しましたが、顧客からの債権回収や、請求に関する情報は、営業担当者に確認しないと分からないことが多く、
もっと近い距離に、営業に精通した人がいれば楽なのに。。。
と思う場面が、多々ありました。
そのため、営業経験者であれば、営業部門に対して、営業側の事情も理解しながら、経理側の要求を説得力を持って伝えてもらえるので、経理担当者にとっても非常に心強い存在になります。
転職エージェントを活用した情報収集が重要
営業から経理への転職を考える場合、営業・経理間の業務フローに課題がある企業は、特に活躍のチャンスが大きいです。
ただし、そうした企業の内情や課題を、公開情報から把握するのは難しいため、転職エージェントの活用が重要になります。
転職エージェントの情報力
転職エージェントは、各企業の社風や、求人を出す部門の抱える課題などに詳しく、事前に相談することで、企業実態の一部を把握できます。
私が、採用責任者をしていた経験からも分かることですが、転職エージェントは、企業と定期的にコンタクトを取り、人材ニーズを探っているため、各企業の内情に精通しているのです。
もちろん機密情報を教えてもらうことはできませんが、企業が求める詳細な人材ニーズをヒアリングすることで、その企業が抱える課題を察知することができます。
また、一般の求人メディアには掲載されない非公開求人を多数保有しており、それらにアクセスできるのも、転職エージェントを活用する大きなメリットです。
オススメの転職エージェント
以下に、是非登録しておきたい、各領域でNo.1の実績を誇る転職エージェントをご紹介します。
この中のいずれかのエージェントに登録しておけば、間違いないです。
私の転職活動の際にも活用させて頂き、実際にこの中の複数社を経由して、内定を獲得できました!
人材エージェントから、一歩踏み込んだ情報を把握することで、面接の際に企業の課題解決の提案までできれば、ライバルと差をつける事ができ、内定獲得の可能性がぐっと高まります!
経理と営業の仲が悪い事の理由と超具体的な改善策について総括
本記事のポイントを、以下にまとめます。
本記事が、皆さんの転職活動のご参考になれば幸いです。
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