未経験だから面接が心配。。。
経理の専門知識を質問されたらどうしよう。。。
未経験で応募してるので、専門性は重視されないから大丈夫だよ。
それよりも準備しておくべき大事な内容があるから、解説するね!
未経験で経理に転職する場合、
といった不安を感じる方が多いですよね。
特に面接では、その場で瞬時に応答が求められるので、職務経歴書を書くよりも、一層難しく感じられると思います。
しかし、30代・40代で一定のキャリアを積んできた方であれば、分野が異なっても、これまでの職務経験からアピールできる点は多くあります。
仮に、書類選考で、マッチ度が低い印象を持たれても、面接では、
などを直接伝えることができるため、挽回のチャンスです。
私自身、30代後半から40代中盤にかけて、3回の転職を経て、念願の経理職を手に入れた経験があります。
また、12年以上に渡り、採用責任者も務めてきた視点から、アピールすべきポイントや、用意しておくべき回答を、具体例とともに解説します。
最後には、
この経験をアピールすると、経理への適性あり!
と思ってもらえる、秘伝のアピールネタもご紹介しますので、是非、最後まで御覧ください。
なお、30代後半・40代以上でも、未経験で経理に転職できる包括的な戦略を下記にまとめていますので、併せてご参照ください。
未経験者に必ず面接で質問される内容【回答例文あり】
面接では、必ずなされる質問のうち、以下の4つが非常に重要です。
- これまで経験した職務内容(実績含む)
- 退職理由(過去の転職理由も含む)
- 志望動機(入社後の目標も含む)
+ - Excelのスキル
4つ目だけ、経理ならではの質問、という感じで、やや異質かもしれません。
この他に、自己紹介、自分の強み・弱み、転職先に求めるもの、なども聞かれますが、おおよそ上記4つにどう答えたか?で8割方、採用可否を判断できます。
これは、長年、採用責任者として仕事をしてきた私の経験則ではありますが、独断と偏見という訳ではなく、一緒に仕事をしてきた採用畑の方々(当時の同僚)とも意見を同じくするところです。
ここで、
経理の専門的な知識は聞かれないの?
と心配される方もいるかもしれません。
しかし、採用担当者は、未経験であることを知った上で、面接に通している(書類選考を通過している)ので、
- 聞かれない
- 聞かれたとしても、十分な答えが返ってこない前提で聞いている
と考えて問題ありません。
入社前に、最低限、簿記3級(できれば2級)の知識は必要ですが、面接で質問しなくても、職務経歴書の取得資格を見れば分かるためです。
以降では、上記で挙げた重要な質問ごとに、どのようにアピールすべきか、詳しくご説明します。
面接でされる重要な質問①:経験した職務内容
アピールすべきポイントは、大きく2つあります。
- 経営数字(売上、費用、利益等)を扱った業務実績があること
- 過去のキャリアをどう経理に活かし、貢献できるかを具体的に説明すること
まず、「経営数字を扱った業務実績」については、
そんな経験ないよ、、、
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、民間企業でも公務員でも、業務を行う以上は、必ず売上か費用の改善に関わった経験があるはずです。
例えば、新人や後輩の育成業務も、広い目で見れば、採用費の回収や生産性の向上、といった観点で経営数字に関わる業務です。
このように、自分の職務経験を、
経営数字と結びつけて考える志向があるかどうか
が重要です。
複数社で採用責任者をしてきた経験上、このような志向がある方は、経理としての適性が高いと判断されやすく、入社後も活躍する可能性が高いよ!
さらに、この説明を通じて、2点目の
過去のキャリアを経理職にどう活かせるか
も伝えることができます。
さらに、「数字を扱うことが好き」という点をアピールすることも重要です。
実際に、私が採用した方の中には、面接で、
「会計は、貸借の金額がピッタリ合うのが、とにかく気持ちがいい!」
と話す方が複数人いて、皆さん入社後に、活躍されていました。
もちろん、「好き」と「得意」は必ずしも一致しませんが、数字を扱うことへの熱意や関心を示すことは、経理の採用担当者に好印象を与えます。
逆に、数字に関する話が全く出てこない場合、採用担当者は「この人に経理の適性があるだろうか」と不安になってしまいます。
以下に、ご参考として、質問と回答の具体的な例を掲載します(開くとご覧いただけます)。
質問:これまでの職務内容と、その中での実績について教えてください。
回答例:
私は15年間、ソフトウェアの営業担当として働いてきました。これまでに2社で勤務し、売上の目標達成や新規顧客の開拓、既存顧客のフォローアップに力を注いできました。その中で、成果を上げた2つのエピソードを紹介いたします。
1つ目は、毎月の売上の予実管理方法を統一したことです。以前は営業担当毎に属人化しており、報告様式もバラバラだったため、月中の達成状況を把握するのが困難でした。そこで、私は統一的な集計方法と様式を自ら整備し、部内で共通して利用する仕組みに変えました。この取り組みにより、売上の見える化が促進され、タイムリーに施策を打つことが可能となり、目標達成に寄与できました。
2つ目は、経理担当との共同プロジェクトです。売掛先ごとに未入金額と滞留期間を整備し、毎月アップデートする仕組みを構築しました。データは誰でも確認しやすいようにGoogleスプレッドシートに格納し、共有する形にしました。これにより定期的な督促が可能になり、未回収案件を◯割減らすことができました。
これらの経験から、経営数字を正確に管理し、分析する能力を培いました。これを経理職に活かし、貴社の経営状況の見える化や未回収債権の減少に貢献できると考えています。
質問:過去のキャリアをどのように経理職に活かせると考えていますか?
回答例:
具体的には、以下の点で貢献できると自負しています。
まず、営業担当として培った「数字を正確に扱う能力」と「分析力」です。
売上予実管理の統一化や売掛金管理プロジェクトでの経験から、数字に基づいた業務改善の重要性を学びました。これにより、経理業務でも正確なデータ管理と分析を行い、経営判断をサポートできると考えています。
次に、これまでのキャリアで培った「コミュニケーション力」と「チームワーク」です。
経理担当者や他部門との連携を通じて、数値情報の部門間共有を円滑化し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えています。
さらに、経理職を目指すにあたり、「数字を扱うことが好き」である点も大きな強みです。
営業職としても数字と向き合うことが多かったため、この興味を経理業務にも活かし、常に正確さを追求していきたいと考えています。
なお、日商簿記3級を取得し、現在は2級の勉強を進めています。経理の基礎知識を持ち合わせており、実務においても早期に貢献できる準備が整っています。
以上のように、過去のキャリアを経理職に活かすことで、貴社の経理部門に貢献し、さらに成長していきたいと強く思っています。
面接でされる重要な質問②:退職理由
退職理由を話す際、前職の会社を批判するようなネガティブな発言は避けた方が良いでしょう。
前職の会社に問題があった、という理由ではなく、できる限り、新しい業界や急成長する企業でチャレンジしたくなった、というポジティブな理由を話すと良いです。
他者に責任があった、という趣旨の回答をすると、他責志向で責任を取らずに逃げる人、という印象を与える恐れがあります。
経理は、正確性が求められる重要な仕事であり、一方で人による判断が必要になる業務です。
AIやITの活用で、極力ミスを減らす努力をしたとしても、人が介在する以上、ミスを完全にゼロにはできません。
そのような場合、いち早く状況を共有し、率直に自分の責任を認めて、最後までリカバリーし切る姿勢が求められます。
そのため、「他責志向が強い」事は、経理への適性が低いと捉えられてしまうのです。
退職理由は、こういった観点でも質問されている点を、認識しておく必要があります。
以下に、ご参考として、質問と回答の具体的な例を掲載します(開くとご覧いただけます)。
質問:退職理由を教えてください。
回答例:
私は、売上予実管理や売掛金管理プロジェクトを通じて、経営数字を管理・分析する楽しさと重要性を実感しました。
そこで、自分のキャリアを拡張すべく、経営管理の中核である経理業務にも従事したいと考えるようになりました。
そうした中、3年がかりの大きなプロジェクトが無事完了し、改めて今後のキャリアを考える機会がありました。その結果、今後は、新規性の高い急成長中の業界や企業に身を置き、よりスピード感ある環境でチャレンジしたいと考えるに至りました。
この機会に、これまでの職務経験を活かして貢献しつつ、経理という新しいキャリアにも同時にチャレンジしたいと決意し、退職することにしました。
面接でされる重要な質問③:志望動機
志望動機は、
- 経理という職種(なぜ経理を希望するのか)
- 応募した企業(なぜこの会社なのか)
の2つの観点から話すようにしましょう。
応募企業についての理由は、様々な内容が考えられますが、経理を選んだ理由については、
- 過去の職務経験(特に経営数字の改善等に関与した経験)がきっかけで
- 経理に興味を持ち
- その経験も活かしながら、経理にチャレンジしたくなった
という流れで、アピールすると分かりやすいです。
例えば、営業職として、売上予実管理や債権管理プロジェクトに取り組んできた経験を通じて、数字を扱う楽しさと重要性を実感し、その経験を経理業務に活かしたいと考えるようになった、という趣旨を伝えると効果的です。
また、30代・40代という年齢を踏まえると、経理に転向した後の目標についても触れると良いでしょう。
代表的な例では、将来的に幹部層(管理部長や経理部長)にキャリアを高め、経営レイヤから企業に貢献したい、という流れを話す事が考えられます。
志望動機の伝え方のポイントについては、下記の記事に、具体的な例文とともに、詳細をまとめていますので、是非ご参考にしてください。
面接でされる重要な質問④:Excelのスキル
経理職において、圧倒的に重要かつ必須とされるのが、Excelのスキルです。
SaaS(Software as a Service)に代表される、様々なクラウドサービスを使いこなすスキルも重要なのですが、どんな規模・業種の職場でも活用できるExcelのニーズは、未だに根強いです。
「Googleスプレッドシート」も有益なツールですが、ネット接続環境下での利用が前提のため、処理速度が遅いことがあり、やはり多くの会社では、スタンドアロンで使用できるExcelの方が優位です。
事実、IT系上場企業の経理部門にいましたが、Excelをフル活用していました。
大規模システムが導入されている大企業であっても、Excelは必ず併用しています(恐らく、経理部長さんは、Excelマスターのはずです^^;)。
どんなにシステム化されていても、そのシステムに入力する前のデータを整備したり、システムからの出力結果をチェック・加工したりするのに、Excelは不可欠です。
経理担当者にとって、Excelは、単なる表・グラフの作成ソフトではなく、データ処理や課題解決のためのツールなのです。
採用担当者は、応募者がどの程度Excelに慣れているか、確認します。
そのため、できる限り過去の職務で、Excelを使って課題を解決した事例を話せるようにしましょう。
できれば、
という要素スキルだけでなく、
という課題解決の事例を伝えられると、説得力が増します。
経理担当者にとって、VLOOKUPやピボットテーブルを使えるのは当然なので、それ以上に、
何らかの課題が発生した際、Excelを使って、手早く処理をしてくれるか
という課題解決力に期待しているのです。
経理系の面接官であれば、皆さんExcelが大好きなので、そうした話は一生懸命、聞いてくれます。
私が採用されたときも、面接官の人と、Excelの使い方で思わず意気投合して、その場で面接通過を伝えて頂いた事もあったくらいだよ!
以下に、ご参考として、質問と回答の具体的な例を掲載します(開くとご覧いただけます)。
質問:日々の業務でExcelは使い慣れていますか?
回答例:
はい、日頃からExcelを用いて分析・資料作成をしております。具体例として、売上の予実管理方法を統一するプロジェクトで活用した実績があります。
もともと売上の予実報告方法が営業担当毎に属人化し、様式もバラバラでしたが、これを統一し、定期的かつタイムリーに情報共有できるExcelファイル一式を作成しました。
各営業担当が、自分のシートに入力すると、部門全体の予実情報が1つのシートに集約され、ピボットテーブルの更新ボタンを押すだけで、最新状況を表で確認できる仕組みです。作成にあたっては、以下の点に留意しました。
①各担当がファイルを誤って更新しないよう、入力箇所が一目で分かるよう、統一したルールでセルに色付けし、入力不要な箇所にロックをかけ、入力要領の説明も記載しました。
②私以外の人が後任になっても、問題なくこのファイルを管理できるよう、できるだけ難しい関数やマクロは使用せず、簡単な関数とリンクだけで処理するよう心がけました。
これにより、部門内の売上進捗の見える化が促進され、タイムリーに施策を打つことが可能となり、目標達成に寄与できました。
未経験者がその他に面接で準備しておきたい質問への回答
主に志望動機の部分に関連しますが、未経験者の面接では、必ず回答を準備しておきたい質問が2点あるので解説します。
なぜ現在の職種(経理ではない職種)を続けないのか?
30代・40代で既に一定のキャリアを築いた方の場合、面接官は必ずこの点を質問します。
職種を変えない方が専門性も深まり、さらに給与アップも目指せるのになぜ?
と思うからです。
また、面接官の本音としては、「経理がラクだと思ったからじゃないの?」という詮索の気持ちもあります。
ですので、この点は、あくまで「自身のキャリアを拡張していきたい」という趣旨の回答を用意しておきたいです。
間違っても「経理は食いっぱぐれず、安定しているから」という回答はしないようにしましょう。
以下に、ご参考として、質問と回答の具体的な例を掲載します(開くとご覧いただけます)。
質問:なぜ現在の職種(営業)を続けないのですか?
回答例:
私は15年間、ソフトウェアの営業担当としてキャリアを築いてきました。その中で、売上予実管理や売掛金管理のプロジェクトを通じて、数字を扱うことの楽しさと重要性を強く実感しました。
営業職としての経験は非常に貴重でしたが、今後はより深く経営管理に関わる業務に携わりたいと考えるようになりました。
経理職に挑戦することで、自身のキャリアを拡張し、これまでの経験も活かしながら企業の成長に貢献したいと考えています。
なぜ今の職場で経理に異動しないのか?
経理という職種は、どの企業にも必ず存在します。
そのため、面接官は「なぜ、わざわざ転職する必要があるの?」と考えます。
採用担当者としては、入社後に早期退職されることを避けたいので、
「すぐ諦めずに、現在の職場で、やれることをやろうとする人か」
という点を確認したいのです。
実は、これに対する回答が一番難しいです。。。
例えば、事業部門の職種であれば、「自分のいたWebマーケティングの部署が解散になったので・・」などと説明しやすいのですが、経理の場合、部門の「解散」はあり得ません。
結論としては、
「異動希望を出したが、●年は難しいと言われた。自分としては少しでも早く経理の経験を積みたかったので・・」
といった内容であれば、大丈夫です。
ネガティブな理由ではありますが、できる限りの事はやろうとした結果、と受け止められるので、問題ありません。
なお、「異動希望」については、そもそも現状の職場に、異動希望を出せる制度が無い場合もありますので、「上司に相談した」といったレベルでも良いでしょう。
以下に、ご参考として、質問と回答の具体的な例を掲載します(開くとご覧いただけます)。
質問:なぜ今の職場で経理に異動しないのですか?
回答例:
現在の職場で経理部への異動希望を出しましたが、現状では異動が難しいと説明されました。上司にも相談しましたが、社内での異動は数年先になる可能性が高いと言われました。
自分としては、少しでも早く経理の経験を積み、スキルを磨きたいと考えているため、転職を決意しました。
これまでの営業経験を活かしつつ、新しい環境では経理職としてチャレンジすることで、早期にキャリアを広げていきたいと考えています。
未経験者が面接で必ずアピールしたい内容
上記のほかに、面接で伝えておきたい事項が2点ありますので、補足します。
経理兼務を志望している事(経理職以外のポジションに応募している場合)
本サイトでは、いきなり経理職への転職が難しい場合、「ズラし戦略」をお勧めしています。
具体的には、今すぐ貢献できる現在と同じ職種、または経理周辺の職種(経営企画、人事、総務等)に転職し、そこで経理業務の兼務を希望したり、ゆくゆくは社内で経理職への異動を目指したりする戦略です。
異動が叶わなくても、兼務により実務経験を積むことができ、次の転職に役立つので、30代後半・40代以上の未経験者にとって、現実的な手段です。
この場合には、必ず面接の段階で、経理業務を兼務したい意向を伝えておきましょう。
但し、初めから「経理に異動したい」と伝えてしまうと、
結局このポジションは希望していないのか
とネガティブな印象になりかねません。
そのため、あくまで「兼務してみたい」というチャレンジ的な言い方が望ましいです。
このように「足し算」的に伝えれば、
募集ポジション以外の仕事もやりたいなんて、積極的だな
とポジティブな印象になります。
採用された場合は、面接時の意向を踏まえてアサインされる可能性が高いので、入社後に、経理兼務や経理転向を申し出ても、後出し感がなくスムーズに話が進みやすいです。
年齢を踏まえ、マネジメント経験も伝える
30代・40代の方を採用する時、採用担当者は、
この人にマネジメントを任せられるかどうか
という点を期待します。
職務経歴書に「マネジメント経験あり」と記載していた場合には、具体的な実績を聞かれることが多いと想定しましょう。
一般に、年齢が高いほど、企業の採用には不利になりがちですが、その一方で、
という期待感もあるため、そのメリットが上回ると判断されれば、採用の可能性は高まります。
管理部門では、経験豊富で、落ち着いた人を配置したいニーズもあるので、あえて年長者を採用する会社も多いよ。
管理職経験がある方はもちろんのこと、管理職でなくても、新人や若手の教育に関わった方についても、マネジメント業務の一環を経験したと言えるので、試行錯誤・工夫して取り組んだ内容について、是非、話せるようにしておきましょう。
転職エージェントによる模擬面接の活用
未経験者にとって、転職エージェントの利用は非常に有効です。
転職エージェントに登録すると、模擬面接を通じて実践的なアドバイスを受けることができます。
これにより、自分の強みや話し方の改善点を把握でき、本番に備えることができます。
私自身、初めてバックオフィス職に転職した際は、転職エージェントの模擬面接に、大変助けられました。
大きなキャリアチェンジだったため、全く想定できていなかった質問を事前に把握できたり、実際に質問を受けることで、自身の望んでいるキャリアの方向性を再整理できたりしたので、有益なことが本当に多かったです。
転職エージェントを利用する際は、幅広い求人を紹介できる「総合型エージェント」と、経理部門や管理部門に特化した求人を紹介してくれる「特化型エージェント」に登録することが、非常に有効です。
年齢や現年収の水準に応じて、総合型エージェントのうち1つは、ハイクラス型(高年収前提)のエージェントにするのが良いでしょう。
以下にお勧めするエージェントは、いずれも無料で模擬面接の対応をしてくれます。
是非、転職エージェントに登録し、模擬面接を受けられる体制を整えておきましょう。
専門家の意見を踏まえた上で、面接の準備ができれば、「やることはやった」と自信を持って、安心して応募できるようになりますよ!
【マル秘】未経験者が面接で「経理への適性あり!」と思ってもらえるアピールネタ
最後に、面接でのとっておきのアピールネタをご紹介します。
経理担当が、日常業務でとても頭を悩ます事案の1つが、「規模拡大への対応」です。
具体的には、
などです。
企業は、規模拡大を目指して事業運営するので、どの企業にも起こり得る話です。
大企業であっても、特定の部署が立ち上げた新規事業で規模が急拡大すると、同様の課題が発生します。
そのため、過去の職務経験の中で、急激な規模拡大に対し、何らかの対策を打って解決した、という経験がある方は、その経験を活かして、
経理業務の効率化も推進できます!
という点を、是非アピールしましょう。
経験した対策の種類は、Excelを使った改善でも、クラウドサービスの導入でも、何でも構いません。
既存の経理担当者は、現状の運用を回すだけで手一杯のはずなので、「作業だけでなく、企画や改善もできる人」は、とても心強く、是非入って欲しいと思ってもらえます。
規模拡大への対応経験の無い方は、何とか近い経験を探したり、現在の職場で課題を見つけて提案・実行すると良いでしょう。
このようなアピールができる人は非常に少ないので、しっかり伝えることで、
未経験ながら、経理業務の要諦を捉え、先を見据えた仕事ができる人だな
と高く評価してもらえることでしょう。
経理に未経験で転職する際の面接対策(質問と回答例)について総括
本記事では、未経験の30代・40代の方が、経理職に転職する際の面接対策について、解説しました。
重要な質問対策として、①過去の職務内容、②退職理由、③志望動機、④Excelのスキル、に対する回答上のポイントや文例を説明しました。
その他に、現職種を続けない理由や、現職場で異動が難しい理由についても、回答を準備しておく必要がある事や、マネジメント経験のアピールも重要である事をお伝えしました。
万全の体制を整え、自信を持って面接に望むには、転職エージェントに登録し、模擬面接(無料)を受けておくと安心です。
本記事が、皆さんの転職活動のご参考になれば幸いです。
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